わたしたちは、どれくらい自分の歯に関心をもっているでしょうか。歯というのはエナメル質でできていてとても硬い組織になります。野生の動物を見てみると、歯がそれぞれの動物の食生活に適した構造をしていることが分かります。
肉食動物は、獲物に喰らいつき肉を切り裂く犬歯が発達して、臼歯は肉を喰いちぎるように鋭利にとがっています。
それでは、人の歯はどうなっているかといいますと、肉食動物と草食動物の特徴をほどほどに備えているといえます。
これは人が雑食ゆえのことだと思います。虫歯というのは、口の中にいる虫歯菌がつくる酸によって、歯の表面のエナメル質によってや起こります。子どもに多い虫歯は、健康なエナメル質の表面や隣接面に穴が開き、色も変わってきますので、よく確認していれば、比較的容易に発見することができます。
ところが、大人の虫歯は、昔の虫歯治療で入れた詰め物や被せ物の脇から少しずつ進んでいくため、口を開けたとに目に入りにくい部分から始まって、歯の中へ中へ侵入していきます。
虫歯を治療する際に、健康保険適用範囲内で使われるレジンの詰め物や金属の被せ物は、残念ながら一度入れたとしても一生ものではありません。これら人工物が年月とともに傷んでくると歯と歯の間に隙間ができて、そこから虫歯はできやすくなります。歯周病という言葉をよく聞きますが虫歯とはどう違うのでしょうか。
どちらも歯もしくは歯の周辺が痛くなるために同じような疾患だと勘違いしている人も多いと思いますが、この二つは別物になります。虫歯は菌が脱灰して穴が開く病気であるのに対して、歯周病は歯そのものではなくて、歯の周りの組織に起こる病気ということになります。
歯周病は一般的に成人型歯周炎と若年型歯周炎の二つに大別されます。虫歯菌は、口の中に入ってきた砂糖を取り込んで、グルカンとよばれるネバネバしt物質をつくって、歯の表面に張り付きます。グルカンはいわば虫歯菌が増殖するための足場です。虫歯菌はこの中で次々と仲間を増やしていって数週間程度で歯垢に成長します。虫歯治療で使う詰め物や被せ物の材料は、健康保険を利用できる範囲が細かく決められています。
詰め物が必要になるのは、虫歯が歯のエナメル質に穴を開けた状態であるC1からなります。さらに虫歯が進行して、神経を取った歯になってくると、歯全体を覆う被せ物が必要になってきます。前歯は、金属の土台に白いプラスチックを焼き付けたものを保険で入れることができますが、奥歯には適用されません。保険を利用する場合には、金属パラジウムの被せ物を入れることになります。
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