インプラントは歯に似せて造っていますが、形や位置、周囲の歯肉形態はざまざまです。いくら治療を行ったとしても、必ずしも元あった歯を完全に復元しているわけではないのです。
インプラント治療を行う直前の歯肉の状態により、不自然で磨きにくい状態にならざるえをえない場合が多いものです。虫歯ができやすい場所というのはあります。歯の溝や歯と歯がくっついている部分など、ブラッシングで歯垢がとりにくい部分です。それは同様にインプラントの磨き方にもいえます。
インプラントの磨き方で歯ブラシを当てる場所は、その形態を自分自身でよく知っておく必要があります。また、インプラント周囲の歯肉乳頭という歯冠を埋める歯肉を潰さないように慎重にしなければなりません。
歯と歯の間に1本ある場合
一番典型的なパターンでインプラントの両側が自分の歯になりますから、通常の歯とほとんど同じように考えてもらっても大丈夫です。しかしながら、インプラントの直径は実際の歯よりはかなり小さくなってますので、造り方によっては歯の間が大きく空いてしますことがあります。
また、歯とインプラントの距離がありすぎてしまうと歯間の形態は不自然にならざるをえません。無理に歯間ブラシを入れると歯間乳頭が潰れてしまい大きなスペースが空いてしまい、インプラント側の歯周ポケットが広がったりしてきます。ただしこの場合歯間乳頭の片側は歯ですから、歯肉の中を走る繊維成分のおかげで、まだ正常に近い歯間乳頭の形状を維持することができます。
2本連続している場合
インプラントが2本連続していると条件が違ってきます。インプラント周囲の歯肉は、繊維がほとんどありません。とくにインプラントとインプラントの間は顕著で、通常は歯間乳頭は存在しません。大きな空間が空いていて、当然、ご飯粒が入ったり空気が漏れたりして、前歯では発音に不自由することになります。その空きに合わせて歯間ブラシを入れたり、スポンジ状フロスやガーゼ紐を当てるようにします。
ただし、あまりポケット内に深く入れ込まないような力加減が必要になってきます。歯間ブラシはその構造上、どうしても歯間を潰す方向にも力が加わります。圧接が強すぎると歯肉は潰れたまま元に戻らなくなります。そして必要以上に変形してしまいます。
最近のインプラントは、歯間乳頭を意図的に再現するように造られています。インプラント周囲の歯肉は潰れる傾向が強いですので、歯間ブラシは使用しないほうが良い場合もあります。
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