インプラントの定期健診は主に歯科衛生士が担当して、必要に応じて歯科医師と交代しながら進めていきます。まずは前の定期健診から何か身体に異常はなかったかどうかを聞かれます。
患者さんから何か訴えがあれば対処が最優先されるべきです。普通は特に変わったことはありませんでしたと答えると思います。しかしながらインプラント周囲炎や噛合の変化には自分ではわからないのです。
口の中を直接見て診断することを視診と呼びます。見るだけではわからないときがありますので直接触ることによって診断することを触診といいます。
まずは歯科衛生士もしくは歯科医師は患者さんの歯垢の付着状況と歯肉の色や形を見ます。そしてそこに異常があれば記録をとります。次に歯やインプラント周囲の歯肉を押しながら異常がないかどうかを診ます。インプラント周囲炎があると歯肉の色は正常でも、押すと膿が上がってくることがあります。歯に対しては周囲ポケットの深さを測って、同時に出血がないかを確認します。
もしここで出血があるようならばポケット内に炎症が起こっているということになります。インプラントの周りでは、ポケットを測ることはほとんどしません。歯と違ってインプラントはポケットのもっとも深いところで歯肉とくっついているわけはありません。結合しているのは骨だけで、歯肉はただ接触しているですので、無理に器具を入れると骨との結合部を傷つけてしまいます。
したがってインプラント周囲の歯肉の状態は、外見とX線写真からしか判断をすることができません。
X線写真は頻繁に撮影することができませんので、外見からの判断すなわち視診がとても重要になってきます。2回法のインプラントに限り、この後の分解掃除のときに歯肉状態を確認することができます。現在は視診・触診をしながら口の中をデジタルカメラで撮影して、患者さんにその場で見ていただくようにもできたりします。X線写真は見えないところを見るといった観点からも非常に重要になってきます。
健診で経過の良否を判断するためにも用いられます。X線写真には、撮影範囲が小さなデジタルタイプや全ての歯を写しだすパノラマ・断面も見られるCTの3種類があって、この中から選択します。
こういった機器を使用して、インプラント周囲炎があるかないかや、あったとしてもその程度・周囲の歯の状態を把握します。このあとはインプラントの咬合診査と調整の作業に入っていきます。 |
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