インプラントの治療をする   治療をする方法                            
インプラントの設計

インプラントの基本的設計はどのようにして作られていっているのでしょうか。問診の後に歯型を取り、石膏模型で歯のコピーを造ります。これを咬合器という顎の動きを再現する台に取り付け、上下の噛み合わせの位置関係や動き、必要なインプラントの位置・方向・本数・だいたいの直径、難易度を割り出してくれます。

こういった物をもとに、レジン(歯科材料のプラスチック)でガイドプレートと呼ばれるマウスピースのようなものを造ります。これには、インプラントを埋入しようとする位置と方向に、長さ10mmの金属ワイヤーが埋め込まれています。これを自分の口に装着した時点状態で大きなX線写真を撮影します。

写真をもとに、ガイドプレートの方向が正しいかどうかを判断します。方向が悪く、仮に骨の中で隣の歯にぶつかってしまいそうなときは方向を変えてもう一度撮影してみます。基本的な考え方としては、歯1本の欠損をインプラント1本で置き換えると考えてもらってかまいません。


奥歯は大きいので、直径5mm以上のできるだけ太いインプラント本体を選択したいものです。ところが骨の幅が狭くなっていることが多くあまり太いインプラントでは頬側の骨からはみ出してしまうことがあります。

これを回避する方法としては骨の幅・質と患者さんの考え方によって異なってきます。3つの方法とは1、GBRや骨移植を行ってから太めのインプラントを使う場合2、既存の骨の幅の範囲内で細めのインプラントを使う場合3、最も細いインプラントを2本使う場合。しかしながらこれは不可能な方が多いのが現状です。


下の第二大臼歯も欠損して、計2本分をインプラントで置き換えるときの設計を考えてみます。先ほどと同じ理屈でもう一本増やせば大丈夫なのですが、ここでも骨の形が設計を大きく左右します。骨幅が充分にあれば二本のインプラント本体で充分だと思います。

一番重要になってくるのは下顎の骨の中に走る神経と血管の位置になってきます。実際には神経も血管もX線写真には写らないのですが、それらが入っている下顎管という骨の構造がX線写真に写ります。

仮に神経を誤って損傷してしまうと、手術をした側半分に麻痺やピリピリした感覚異常が現れてしまいます。そのために、歯科医師は細心の注意を払って診断と手術をしています。しかしながら歯の中でも前歯は制約を受けないめせんので、上下幅いっぱいにインプラントを埋入することもできます。
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