一般的に歯周病治療は、スケーリング、ルートプレーニングなどの外科的処置という流れになってきます。
歯周病になって基本的な治療を行ってもある程度以上深くなった歯周ポケットの深さは健康な状態と同じレベルまでは外科的な処置を行わない限り決して改善されることはありません。
歯槽骨が吸収されてしまっていて、支えのない歯肉のみが残っている状態なわけなのですから、
炎症が消退しても歯周ポケットは深いままになっています。
歯周ポケットが極端に深いと清掃が難しくなってきますから、縁下歯石の除去も正確にはいかなくなってきます。
現状を維持できるのであれば外科的な治療を行わず定期的にメインテナンスを行っていく、ということ方法をとることになります。つまり歯周ポケットは、歯周病が原因で歯周組織の破壊が起こることによって、病的に深くなった歯肉溝のことをいいます。
歯肉溝は健康な人であれば約1〜2mm程の深さになっていますが、歯周病で歯周組織が破壊されるとこの歯肉溝はどんどん深くなっていきます。
この歯周ポケットの深さを測ることによって、歯周病の進行度を検査することもできます。
基本的には歯周ポケットが深ければ深いほど、重度の歯周病と考えてもらってかまいません。
歯周ポケットが深くなってしまいますと、自分で歯磨きをするだけでは歯周病の原因の1つであるプラークをきれいに落とすことができなくなるので、歯医者さんでの専門的なケアが必要になってきます。
歯医者さんでは歯周ポケットの深さが、炎症の程度の目安としていますのでプローピングという検査を行います。目盛りのついたプロープを挿入して、歯周ポケットの深さを測ります。
歯周ポケットが深くなり、セメント質や歯根膜といった歯周組織にまで炎症が拡大すると、歯周炎と呼ばれる状態になります。
歯周炎がさらに進行すると、最後には歯槽骨に達してしまいます。そうすると、虫歯がひどくなったときと同様、歯槽骨つまりあごの骨が溶け出してしまいます。
顎の骨が溶けてしまうなんて恐ろしいことですが、実は骨吸収という現象は健常者にでも誰にでも日常的に起きています。
古い骨が身体に吸収されて、新しい骨が作られている新陳代謝を繰り返しています。
また、骨にはカルシウムの貯蔵庫としての役目があって、身体にカルシウムが不足したときに、骨が溶けてカルシウムを供給しています。
骨を作る主導的役割を果たしているのが骨芽細胞になってきます。骨は菌と同様にハイドロキシアパタイトが主成分になりますが、骨芽細胞はコラーゲン繊維の基質を作り、そこにカルシウムやリン酸を沈着させて石灰化させます。
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